ハウジングプラス

シンプル&エレガンス 愛媛県新居浜市「ハウジングプラス」 ちょっと「+(プラス)」な家。

HOME > 今日の現場 > 「故郷巡礼」【夏のパッシブ】

「故郷巡礼」【夏のパッシブ】

2017-12-14

とても寒くなりましたが、今回は夏編です。

「犬島精錬所美術館」をご紹介します。

こちらの美術館は照明、空調設備が無い建物となっています。

自然光にて採光し、地中熱を利用した空気を循環させることで

館内の空調を制御しています。

機械設備に頼らない建物ということになります。

自然との共存が感じられる美術館です。

 

お手洗いはありますよ。

排水等はまわりの植樹の性質を利用し

再利用される仕組みができているそうです。

専門のお仕事に関わる方々は

「パッシブ」であることを理解できるかと思います。

なにより太陽光パネル発電などのアクティブ要素が

ほとんどないパッシブ建築というのが

こうしてこの規模で実在している事が

信じられないくらいです。

 

建物は明治大正時代に稼働していた

銅精錬所の遺構を再生しており

その佇まいも島の風景と共存した素晴らしいものです。

遺跡を巡るのはやめられないですね。。。。

 

格子の向こうになにかある。気になりますね。

 

古い煙突も美術館の機能として取り入れられており

館内の空気を自然の煙突効果を利用して

空気の循環を促す新しい役割をしているそうです。

どうしたらこんなことが考えられるのでしょう。。。。

この素晴らしい美術館の前に、自分自身がなんと小さな存在だろうと・・・

建築の仕事に関わる身として、そんなことを感じてしまいますね。

それでも興味のあることを見て歩く事ができれば

それでいいんです。

まだまだ知らない事がたくさんあるはずです。

 

美術館の入口までは海岸沿いを歩き

 

錆びた鉄の門を通ると黒い煉瓦積みの遺跡が待っています。

 


この煉瓦が海の底の方までゴロゴロしています。

 

 

美術館建設のために、海底に残っている煉瓦を拾い集めたそうですよ。

この煉瓦が重要な役割をしているようです。

 

館内は撮影できませんが

よくよく思い出せば、今年の夏の猛暑でありながら

館内はちょうどよい空調温度になっていました。

これは不思議体験です。(もちろん外は倒れてしまいそうな猛暑です。)

 

美術館の中頃に休憩スペースがあるのですが

こちらには幼い頃からこの島に住んで

精錬所が稼働していた頃のお話をしてくれる

おばあちゃんがいることがあります。(待ち構えています。)

子供の頃、この島がどんなだったかをお話してくれます。

「あんたどっから来たん?」

大きな声で始まるこのお話から逃れる事は難しい。。。

無理かも。。

 

しっかりとこの美術館の存在意義を考えてから

この美術館を見てもらいたいという強い気持ちが伝わるお話でした。

行く機会があれば、ぜひお話を聞いてもらいたいと思います。

 

敷き詰められた蓄熱性の高い煉瓦を利用する事で空調に貢献しています。

 

美術館の周りも遺跡が残っており

そのまま残っている古い煙突や発電所跡も見ることができます。

 

ツタに覆われ、朽ちかけた様子が過ぎた時間を感じさせてくれます。

特にこの煉瓦造りの発電所跡、どこかで見たことありますよね。

「銅」で繋がる歴史があるようです。

 

続く。

                          橋口

株式会社ハウジングプラス
愛媛県新居浜市庄内町一丁目2番20号 TEL0897-32-0032 FAX0897-32-0023

Copyright© ハウジングプラス All Rights Reserved.